2013年5月21日火曜日

アッセンブルマーセナリーズへの道①

この旅のはじまりは、一体どこだったのか?

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小学生の頃、私が初めて手にした「ロボットを操って戦うゲーム」は
タカラの3Dシミュレーションゲーム『激戦,カルナック山脈』でした。
TVアニメ『太陽の牙ダグラム』の、シリーズ終盤の激闘を題材にした
戦術級(指揮官として部隊を指揮する)シミュレーションゲームです。

丈夫なボードに雪深い山脈がカラー印刷された、美しくも殺風景な
ヘクスマップ、そこに林立するミニチュア然とした緑1色の針葉樹、
進軍しあるいは迎え撃つ、ダイカストメタルのコンバットアーマーたち。

ペリスコープごしにのぞいた架空の戦場と、ダイスの目によって
無情に裁かれていく戦いのシビアさにすっかり心奪われた私は、
このゲームを幾度となく兄や友人たちと遊んだものでした。

「アニメを題材にしたゲームはパーティー的なノリに終始するものだ」

そんな固定観念を打ち破られた衝撃は、今にして思うそれよりも
きっと大きかったのでしょう。同級生たちがファミリーコンピュータとの
遭遇に色めき立つ中、私はというとごくごく少数のロボットアニメ好きな
友人たちとタカラ『デュアルマガジン』誌の付録やツクダホビー製の
ロボットアニメを題材にしたシミュレーションゲームにのめり込んでいきます。
(ファミコンの衝撃は10年おくれできっちり喰らいましたが(汗))

『ウイングキャリバー』『ラウンドバーニアン』から先行プロットと
戦闘級(パイロットとなって機体を操縦する)シミュレーションゲームの
楽しさを学び、『エゥーゴ』から要素を詰め込みすぎる危険性を学び、
『パンツァーブレイド』からシンプルなルールで劇中の雰囲気を再現する
楽しさを学び・・・他にも数え切れないほどの(そして悲しいかな、徐々に
マンネリ化が進みやがて消えていく)ゲームから多くのことを学ぶうちに、
この頃にはもう私にとってのアナログゲームの「こうであったらいいな」
というアーキタイプは出来上がっていたのでしょう。

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どうやらこの旅は約30年前、極寒の山脈からはじまっていたようです。

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